日本の作家灰谷健次郎著“兎の眼”では ロシア社会にも例を見るような, 問題児や障害児を取り巻く人間模様や学校の様子が描写されます。たとえば本のある一章にはダウン症の女児がある小学校の学級に編入し、その体験を通じて普通の児童は何を学んだかという、作者が教師時代に実際体験した出来事が物語の一部として描かれています。私たちの中にいつの間にか深く根を下ろしている概念が払い落とされたときにはじめて相手の存在の美しさに気づくことがあります。そのようなとき、状況がいっぺんに180度転換することがあるということが物語には提示されていて、大人も子供もこの本に学ぶところがあると感じております。
今年は“教師の年”とロシア政府によって定められております。それにちなんで現在私たち“インプルス”は“兎の眼”ロシア語版を2000冊増刷して全国の先生達に贈ろうというプロジェクトを企画しております。 “教師の年”感謝の意をこめて先生に本を寄贈し、子供の人生においてこんなに大切な役割を果たされているということを、この本を通じて再確認していただければと、願っております。又、このプロジェクトを通じて保護団体“インプルス”が課題としている成長過程の障害児をめぐる未解決の学習環境の問題に焦点をあて、一般社会、そして特に学校、教育機関の中でも問題認識を高めることが出来るのではないかと希望を抱いております。第2刷が印刷された折には“インプルス”が主催して報道機関を招いた記者会見、教育分野の様々な専門家や団体と共に意見交換会などを催し、全国規模でADHDやその他の障害を持った子供達を取り巻く問題の注目度の向上に務め将来の社会に貢献することを目標としております。
プロジェクトの主旨にもしご賛同ご協力いただける方がいらっしゃいましたら、連絡先の欄にあるメール、または携帯番号にてご連絡いただければ幸いと存じます。NPOとして登録されている同法人が寄付金を受理することは法律的に許可されております。